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意外と大変な加工

投稿日: 2011年09月16日

毎度お世話になっております。
WEB担当の林政樹です。
日々いろいろな加工依頼をいただきますが、中には簡単そうで大変な加工も結構あります。
そこが、お客様の予算との価格差に繋がる原因でもあります。
今日はそんな事例をひとつ紹介いたします。
先日加工依頼をいただいきました、「ブラケット」。
wikipediaの説明を引用すると、“機械構成部品同士を結合させるための部品”です。


ブラケットという部品は、その時々においていろいろな形状がありますが、今回いただいたのは、4.5mmの鋼板を曲げて、穴加工を施すというものです。
弊社としては、よくいただく加工事例のひとつです。
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材料費は、t4.5の鋼板なので安価です。
が、実は穴加工に手間がかかることが多かったりします。
今回の部品は、左右に開いている穴にシャフトを通すため、その“ズレ”をほぼない状態にしなければいけません。
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大変な内容としては2点あります。
1.材料が薄板であること。
2.材料が曲げ加工であること。
第1に、
材料が薄いと、ドリルなどで穴を開けようとした際にたわんでしまい、真円であけることが難しくなります。
フライスなどのエンドミル加工においては、ビビリという振動が発生し、精度のよい加工が難しくなります。
第2に
材料が曲げ加工であると、その直角度が信用できないために、材料の固定方法に工夫が必要となります。
もちろんこのような形状も、よくおこなう加工のひとつですので、加工自体に問題はありません。
ただ、場合によっては溶接構造や削出構造のほうが安価な場合もあります。
もしもこれと同じような形状の設計をお考えでしたら、一度考えていだだくといいかもしれませんね。
どちらがいいのかというのは、その時々で変わってくると思いますので、迷った場合には一度ご相談いただければと考えております。
以上、読みにくい長文で失礼しました。
今後とも有限会社林鐵工所をどうぞよろしくお願いいたします。